実は畳には地域差があり、
3尺(91㎝)×6尺(182㎝)サイズの畳は中京間と呼ばれ、
愛知県周辺に多いです。
西日本では幅に余裕を持たせ、
95.5㎝×191㎝の京間と呼ばれる畳が一般的です。
東日本は88㎝×176㎝の江戸間と呼ばれる
小振りなものを使うことが多いのです。
2023.07.18
マガジン
畳のお話
日本人の平均的な肩幅は1尺5寸(45.5㎝)と言われていて、
廊下で人がすれ違う場合には二人分3尺(91㎝)が必要と言われています。
このため畳の短い方の一辺は3尺が基準となっています。
長い方の一辺は、畳を組み合わせやすくするため、
倍の6尺(182㎝)が基準となっています。
人のが座るのに必要なサイズが半畳
寝転がるのに必要なサイズが1畳
両手足を広げて寝転がるのに必要なサイズが2畳
つまり1坪
畳の大きさは人のサイズを基準に造られたものなのです。
地域によってサイズが異なる畳
地域差のある間取りの考え方
京間や中京までは、畳を並べた寸法に合わせ、
その外側に柱を立てます。
そのため、柱の中心から柱の中心までの距離は、
畳∔柱1本となります。
メリットとしては、ふすまや障子も畳のサイズを基準にするので
規格化され使いまわしがが可能になります。
この畳を基準にする方法を「畳割」と呼びます。
これに対し関東では、
畳ではなく柱と柱の間の距離を基準にするため
使う畳の枚数が違う10畳間と6畳間では畳の寸法が異なるようになり
使いまわしができないのです。
この方法を「柱割り」と呼びます。
江戸間に伝統的な和ダンスセットがおさまらないことがあるのは
このためなのです。
ただ「柱割り」では、柱の太さにとらわれないため、
施工が楽で速いというメリットがあります。
そのため、火事の多かった江戸で使われ始めたといわれています。
こういった利便性の高さ、現在では減少傾向にある和室
でも「柱割り」が多く使われています。
和室の利用は減ってきましたが、最近では縁のない
半畳の琉球畳を使う方も多くなってきました。
これは和室でなくてもリビングの一角に敷くことで
畳の応接スペースを作ったりできるため、
最近では人気が高まっています。
暮らしの用途に合わせて対応できますので是非ご相談ください。
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